元家の長男・元羽は幼い頃に行方不明になった。 数年後にようやく発見されたが、両親はその間に養子・元俊を迎え入れ、今や家族全員が元俊を溺愛していた。 ある日、元俊が放火事件を起こすも、罪をすべて元羽に押しつける。 元羽は何も知らぬまま「犯人」とされ、誰も信じてくれなかった。 かつては正統な後継者だったはずの彼が、いまや家族の裏切りと偏愛により奈落へと突き落とされる――。 血の繋がりでは守れない、偽りだらけの家族の中で、彼は真実と復讐の炎を胸に立ち上がる。

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