冒頭の青い光に包まれた廊下を歩く少女の姿から、すでに物語の重厚さが伝わってきます。『傷だらけの私たち』というタイトルが示す通り、登場人物たちは皆、何かしらの傷を抱えているようです。特に印象的だったのは、食卓を囲むシーンでの豹柄の女性と花柄ドレスの少女の対比。一見穏やかな日常の中に潜む緊張感が、鎖で繋がれた老婆の姿によって一気に爆発します。この作品は、家族という名の檻の中で繰り広げられる愛と憎悪のドラマを、細部まで丁寧に描き出しています。ネットショートアプリで観たのですが、短編でありながら長編映画並みの密度と情感があり、最後まで目が離せませんでした。