冒頭の緑のドレスを着たマリアンヌは希望に満ちていたのに、後半のベージュのコートはまるで心が枯れたかのよう。セバスチャンとの距離感が物理的にも精神的にも広がっていく演出が秀逸。また会う日までで描かれる愛の儚さに涙が止まらない。
チョコレートケーキの上に載ったラズベリーが、マリアンヌの涙のように見えた。セバスチャンが手を重ねるシーンで、彼の本心が少しだけ透けて見える。また会う日までという別れの名前が、逆に再会を予感させるのが切ない。
最初のシーンで窓から差し込む光が二人を包んでいたのに、レストランでは照明が暗く、関係の陰りを暗示。セバスチャンの表情の変化が細かく描かれていて、また会う日までというタイトルが彼の後悔を物語っているようだ。
マリアンヌの首元にあるケイのネックレスが、彼女のアイデンティティや過去の鍵を握っている気がする。セバスチャンとの対話でその意味が明らかになる瞬間を待ちわびる。また会う日までで描かれる人物の深層心理に引き込まれる。
高層ビルの明かりが点滅する夜景が、二人の心の孤独を映し出している。セバスチャンのスーツのチェック柄が都会の冷たさを、マリアンヌの柔らかな髪が温もりを表現。また会う日までという別れが、都市の喧騒に溶けていくようだ。