黒髪の男性が去る時の背中の寂しさと、残された金髪の男性の複雑な表情の対比が見事。二人とも同じように彼女を想っているのか、それとも別の事情があるのか。また会う日までという別れの言葉が、彼らの関係の終わりを告げるのか、新たな始まりを予感させるのか、想像が膨らんで止まらない。
白い壁と医療機器しかないシンプルな部屋が、逆に三人の感情を際立たせている。派手なアクションはないのに、心の動きだけで画面が埋め尽くされる感覚。女性がベッドの上で目線を泳がせる仕草も、何かを隠しているようでミステリアス。また会う日までというタイトル通り、次はどんな場所で再会するのか気になる。
金髪の男性は終始俯き加減で、彼女と真正面から向き合おうとしない。その態度が、罪悪感なのか、それとも守るための距離なのか。女性が彼を見つめる眼差しには、怒りよりも諦めに近い感情が見える。また会う日までという約束が果たされるのか、ネットショートアプリの続きが待ち遠しくてたまらない。
長い説明がない分、観客の想像力で補完する楽しさがある。三人の微妙な距離感や、言葉にできない空気感がまた会う日までというテーマと完璧にリンクしている。短い時間の中でこれだけの感情の機微を描けるのは、俳優たちの演技力と演出の巧みさのおかげ。余韻に浸りながら何度も再生してしまった。
セリフが少なくても、三人の視線だけで物語が進んでいく演出が素晴らしい。黒髪の男性が去った後の金髪男性と女性の沈黙は、言い残したことが山ほどあるような重圧感がある。ネットショートアプリで観ていると、この緊迫した空気感に引き込まれて画面から目が離せなくなる。また会う日までというフレーズが頭をよぎる展開だ。