浮気相手は熊さんの中
愛より欲望を選んだ女に下された、愛という名の残酷な審判――。
夫への罪悪感を隠すように、趙晚意は不倫の証をクマのぬいぐるみの中に隠した。
しかし、その嘘は夫・顧允成に見透かされていた。彼は何も言わず、静かに去っていった。その沈黙こそが、最も痛烈な復讐だった。
愛人・林以恒の本性が明らかになる時、趙晚意が払う代償は、あまりにも大きかった。失って初めて気づく、平凡な結婚の尊さ。
これは、愛と裏切りという普遍的なテーマを描く、痛切で胸を打つ人間ドラマだ。
翡翠王伝説~父の敵を討て~
中国とミャンマーの国境地帯にある町・瑞寧。資材置き場で働く青年・楚天翔は、伝説の「賭石王」の元弟子でありながら、父を賭石で亡くした過去から才能を隠していた。
京城の大財閥・戴家の令嬢・戴心怡は、後継ぎ争いのため彼の類稀な賭石の才を見出す。2人は協力関係を結ぶが、父の死が翡翠大物・察猜や戴家に絡む真相に迫るうち、危険な賭石市場で命懸けの勝負に巻き込まれる。
将軍だった父の盟友の助力で察猜の罪を暴くも、真の黒幕は潜んだままであった。戴心怡が政略結婚の危機に陥り、楚天翔は新たな戦いへと旅立つ。賭石王の新たな伝説が始まる。
花嫁の別れ道
温家の令嬢・温晚棠は、執事・陸寒鳴に思いを寄せていた。しかし彼は少帥の身分を隠し、一筋に彼女の妹を思いつめた。心がボロボロに砕け散った温晚棠は妹に代わって、「殺神将軍」と呼ばれる蕭懐瑾と結婚した。温晚棠は過去を捨て、自分の幸せを掴んだ。
彼女の心は雪山に消える
三年前、陸妤音は恋人・霍牧驰を救うため、自らの心臓を移植して姿を消した。
雪山で低体温症に倒れ、静かに息を引き取った彼女。
だが強い未練が閻魔大王の心を動かし、三年後、死人の体を借りて三日だけの復活を許される。
旅の途中、偶然にも霍牧驰とその婚約者と同乗することに。
心ない言葉に傷つきながらも、最期の準備を進める陸妤音。
葬儀場で真実を知った霍牧驰は、狂ったように彼女を探す――
しかし届いたのは、冷たくなった彼女の手のひらだけだった。
面相を借りた仇討ち
萧文渊は、科挙の首席を取った才子だった。しかし夏国公・夏謹山の息子夏桀にその座を奪われ、告発しようとしたことで一族は殺されてしまう。生き残った彼は顔に火傷を負い、姿を消す。
五年後。玄鏡に師事し風水の術を極めた彼は、夏桀に成りすまし 「臨淵」の名で都へ戻る。神像の涙事件を足がかりに夏家へ入り込み、裏で夏家の罪を集め、刑部尚書・蘇擎と手を組んで夏謹山を失脚させ、夏桀をも罠に落として葬り去る。
だがその過程で、蘇擎こそ科挙不正の共犯であり、不老の泉を求めて死囚を使い薬の実験を続ける危険な人物だと知る。臨淵は自らの死を偽装して証拠を集め、宮中の宴でその悪行を暴き、蘇擎を陥落させる。
さらに、長生に溺れて政を顧みない暴君を討つため、雍王・李雲や林鉄心らの忠臣と共に政変を起こし、七皇子・李景を擁立。臨淵自身は顧命大臣として新朝を支える存在となる。
──こうして臨淵の治世は、静かに幕を開け
ごめんなさい 私は本当に狂人なの
精神病院を出た秦暖。退院初日、彼女は驚くほどおとなしい娘に変わっていた。実家に戻ると、養女の妹の方がより上手に“良い子”を演じており、二人の兄もこぞって妹を偏愛し、秦暖には嫌悪の眼を向ける。
しかし秦暖はただ笑って流すだけ。表面は完璧な普通の人間を装っているが、その心はとっくに……本物の狂人へと変貌していたのだ!
Fanqie Novel『偽千金是戯精,但我是神精啊』(著者:師荼九九)をドラマ化
僕は天帝なり
万年前、天帝葉辰は万魔殿を封印するため石像と化し、弟子達に葉家の守護を託した。時は流れ一万年後、葉家は全滅され、生き残りの葉曦と葉昊は蕭家に追われる。窮地で、葉昊に憑依した葉辰の魂は目覚め、風古の裏切りを看破し、本心を呼び覚ます。
一方、蕭十九は千面魔王に憑依された洛玉枢に欺かれ、葉家の末裔を追い詰めていた。天帝の宴の場で、葉辰の魂は天帝の神剣を抜き真の姿を現し、魔王の陰謀を暴き出す。最終的に、葉辰は本体へと帰還し、魔王を討ち果たす。蕭十九には万魔殿の守護という贖罪を課し、新たな戦いへと剑を向けだったのだ。
虚言から視えた真実
方清瑶は子どもを授かるため、夫・鐘凯南と一緒に病院で検査を受けることに。
ところが、夫の元カノ・彭雪が「清瑶は不倫女だ」とデマを流し、彼女の名誉を踏みにじった。
清瑶を信じるどころか、鐘凯南は元カノの言葉を鵜呑みにしてしまう。
その瞬間、清瑶は気づいた――
この人はもう“夫”ではなく、ただの足かせだ。
彼女はきっぱり別れ、新しい恋と新しい人生へ歩き出す。
そしてようやく鐘凯南は悟る。
妻を失うということは、すべてを失うということだ。
この恨みは地獄へ
江熙月と林思明は長年連れ添った夫婦だった。待望の妊娠をした彼女だったが、自身が末期の悪性腫瘍であると宣告された。それでも子供を産むと決意した彼女を待ち受けていたのは、夫が仕組んだ交通事故の真相と、彼が彼女の妹である江熙瑶に心を寄せているという衝撃の事実だった。彼女が死んだ後、林思明は自分がずっと恩人を取り違えていたことに初めて気づいた。
八年目の再会 ~君を奪いに行く~
南山寨の農家の娘・陸婉清は、天性の才で書画に長けた少女。
ある日 、軍閥に追われ重傷を負った若き少帥・厲北辰を助け、山寨の草屋に匿うことになる。ひと月の間、ふたりは山で静かに暮らし、やがて惹かれ合い、将来を誓い合う。
だが、傷の癒えた厲北辰は権力を取り戻すため戦場へ戻り、婉清は風水師の「この女の腹の子は文曲星の生まれ変わり」という一言で、富商・周老爷に無理やり嫁がされてしまう。
――八年後。
婉清の息子・楽が描いた水墨画が世間を騒がせるが、
その才能は周家の御曹司に「横取り」される。
ある日、厲北辰は偶然その「蘇城の小さな天才」の絵を目にする。
筆遣いも、墨の匂いも――すべてが、あの日の婉清の画風そのまま。
「まさか……婉清が……?」
疑念と確信に突き動かされ、厲北辰はただちに蘇城・周家へ向かうのだった——

