空のスーツケースを持ってバスターミナルに行くと、「超過重量料」として五千元を請求された。改ざんされたトラックスケールと暴力団の脅迫に対し、素直に金を払い、受領書にハンコを押させ、五十キロの重量物を受け取ったことを確認させた。すぐに110番し、三千万円相当の五十キロの金塊が盗まれたと通報。私は九州金控の運送監督林淵。空のスーツケースを餌に、悪を罠にかけた。ハンコ入りの受領書が法的な死角を生む──認めれば三千万円強奪事件となり、認めなければ恐喝と組織犯罪が成立する。暴力団は互いに非難し合い、証拠は揃い、長年巣食う悪の根は完全に断ち切られた。私は手柄を語らず、次の正義の審判へと向かう