家族の長男は、若い頃に学校を中退し、十年以上にわたって弟や妹たちを支えてきた。
ある時、家の取り壊しによる立ち退きで、家族は3軒の住宅を手に入れることになる。しかし父親は、そのすべてを弟妹たちと、継母が連れてきた末っ子に分け与え、長男には何も残さなかった。長男は深く傷つき、妻とともに父親へ話し合いに向かうが、父親や弟妹たちから冷たい言葉を浴びせられる。
それから数年後、父親が重い病にかかる。弟妹たちは「長男なのだから面倒を見るべきだ」と言い、長男夫婦に父親の介護をすべて押しつけようとする。
しかし、長男は思いもよらない事実を耳にする。父親はすでに計画を立てており、長男が優しくて断れない性格だと分かったうえで、自分を長男が経営する麺屋に住まわせるつもりだったのだ。長男なら決して自分を追い出せないと、父親は思い込んでいた。