前世、鎮国公府の嫡女・蘇妙は、庶出の姉・蘇明顔と太子・容玉を信じたばかりに、家族を滅ぼされ、冷宮で非業の死を遂げた。
将軍・秦宴は彼女の遺骸を守るため、戦場に散った。
時は戻り、秦宴の部屋に送り込まれたあの夜。
蘇妙は自ら持ちかける——
「あなたの権力奪取を助ける。代わりに、私の家族を守って」
彼女は知らなかった。
目の前のこの男もまた、前世の記憶を抱いて帰ってきたことを。
秦宴は表向きは閑人を装うが、その実、鬼衛十三軍を統べる。
彼は偏執的なまでに彼女を守り、全ての障害を打ち砕く。
駆け引きから始まった二人の関係は、やがて本物の想いへと変わっていく。
太子の謀反は露見し、庶妹の正体も暴かれる。
そして大婚の夜、壁一面に描かれた肖像画が明かした真実——
彼らは、二度の人生をかけて愛し合っていたのだ。