青と白、二つの衣装が二人の性格を如実に表している。青い衣装の女性は落ち着いた威厳があり、白い衣装の女性はどこか無邪気で活発。この対照的なデザインが、物語の緊張感を高めている。寒月剣主 桜花伝 の美術スタッフのセンスに脱帽だ。
白い衣装の女性が本を差し出す時の、少し挑発的なような、でもどこか期待に満ちたような複雑な眼差し。それを受け取る青い衣装の女性の、一瞬だけ揺らぐような視線。言葉にならない感情のぶつかり合いが、このシーンの最大の魅力だ。
竹簡と本。どちらも知識や情報を伝える媒体だが、その質感の違いが時代や立場の違いを感じさせる。青い衣装の女性が竹簡を選び、白い衣装の女性が本を差し出す行為自体に、何か重要な意味が隠されている気がする。寒月剣主 桜花伝 の細部にまでこだわった演出がすごい。
派手なアクションや大声での会話はないのに、部屋中に漂う空気が張り詰めている。二人の沈黙と、わずかな仕草だけでこれほどの緊張感を生み出せるのは、俳優の演技力と演出の巧みさの賜物だろう。見ているこちらも息を呑む思いだ。
一見すると無邪気に見える白い衣装の女性だが、その行動は計算され尽くしているようにも見える。青い衣装の女性の反応を慎重に観察し、次の一手を考えているかのようだ。彼女の笑顔の裏に隠された真意が気になって仕方ない。