暗い廊下でうずくまるミッチェルの絶望感がたまらない。スマートフォンの画面に映るエスオーエスメッセージを見た瞬間の表情変化が神演技すぎる。彼が愛する人を救うために、どんな危険な場所へ飛び込むのか想像するだけでドキドキが止まらない。吸血鬼の領主に堕とされる夜の緊迫した序章として完璧な入り込み方だった。
助けを求めてナイトクラブに駆けつけたミッチェルが見たものは、元カレのアランと別の男性が親密にしている姿だった。期待と不安が入り混じる中でのこの裏切りにも似た光景。ミッチェルの怒りと悲しみが画面越しに伝わってきて、胸が締め付けられるような展開。
ミッチェルの元カレであるアランの無邪気な笑顔が逆に憎らしく見える。助けを求めている相手をよそに、新しい恋人とイチャついているなんて許せない。ミッチェルが指を指して怒りをぶつけるシーンは、これまでの鬱憤が爆発したようで痛快でもあり切なくもある。
ミッチェルが着ている赤いフリルのシャツが、彼の燃えるような感情を象徴しているみたい。ダンスフロアを駆け抜ける姿から、バーで対峙する姿まで、衣装一つでキャラクターの心情が表現されているのが素晴らしい。吸血鬼の領主に堕とされる夜の美学がここにも感じられる。
アランと新しい彼氏がくっついているのを見て、ミッチェルの目が完全に死んでいる。かつて愛し合った二人が、今はこんなにも遠い存在になってしまった事実。アランが手を伸ばしてミッチェルを止めようとする瞬間、まだ未練があるのか、それとも単なる罪悪感なのか。
派手なネオンサインと喧騒のクラブが、ミッチェルの孤独をより一層際立たせている。周囲が楽しんでいる中で一人だけ必死な彼。この対比が映像的に美しく、かつ残酷。ネットショートアプリでこんな没入感のある映像が見られるなんて、スマートフォン画面とは思えないクオリティ。
ミッチェルがアランに向かって指を突きつけるシーン、指先まで力が込められていて震えているのが見える。言葉にならない怒りを全身で表現している。アランの動揺した表情との対比も鮮烈で、二人の間にあった過去の重みを感じさせる名場面。
誰から送られてきたのか不明なエスオーエスメッセージ。ミッチェルはそれを信じて危険な場所へ来たのに、結果は元カレの浮気現場。このギャップがひどすぎる。でも、このメッセージが本当の事件の始まりなら、吸血鬼の領主に堕とされる夜の物語はまだまだ深淵へ進む予感。
再会を予感させる展開かと思いきや、最悪の形での対面。アランの隣にいる男性との仲睦まじい様子を見て、ミッチェルがどれだけ傷ついたか計り知れない。でも、その傷つき方こそが、彼がまだアランを気にしている証拠なのかもしれない。複雑な心情描写が秀逸。
アランに手を掴まれて睨み合うミッチェル。このまま喧嘩になるのか、それとも協力関係になるのか。エスオーエスメッセージの送信者は一体誰?伏線が回収されないまま終わるなんてズルい。吸血鬼の領主に堕とされる夜の続きが気になって夜も眠れなくなりそう。
本話のレビュー
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