浴室のシーンは緊張感に満ち溢れ、白いセーターの男性主人公の詰問に空気が凍りついた。花柄の服を着た女性主人公の微表情も素晴らしく、見透かされた時の慌てふためく様子が本当に巧く演じられていた。食卓のシーンに移ると、雰囲気は一瞬で緊迫から不気味な静寂へと変わり、少年の沈黙はさらにぞっとするほどだ。この家族ドラマ特有の抑圧感が『その家に 触れるな』では極限まで増幅されており、誰もが芝居をしていて、観客は息を呑んで見守るしかない。細部まで完璧な出来だ。