八年目の再会 ~君を奪いに行く~
南山寨の農家の娘・陸婉清は、天性の才で書画に長けた少女。
ある日 、軍閥に追われ重傷を負った若き少帥・厲北辰を助け、山寨の草屋に匿うことになる。ひと月の間、ふたりは山で静かに暮らし、やがて惹かれ合い、将来を誓い合う。
だが、傷の癒えた厲北辰は権力を取り戻すため戦場へ戻り、婉清は風水師の「この女の腹の子は文曲星の生まれ変わり」という一言で、富商・周老爷に無理やり嫁がされてしまう。
――八年後。
婉清の息子・楽が描いた水墨画が世間を騒がせるが、
その才能は周家の御曹司に「横取り」される。
ある日、厲北辰は偶然その「蘇城の小さな天才」の絵を目にする。
筆遣いも、墨の匂いも――すべてが、あの日の婉清の画風そのまま。
「まさか……婉清が……?」
疑念と確信に突き動かされ、厲北辰はただちに蘇城・周家へ向かうのだった——
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