ママに会いたい、だから走った
賀文が事故で亡くなった後、伯母は彼の子供たち・今朝と今宵を人さらいに売り飛ばそうとする。
「パパの願いを叶えるために——」
「ママにもう一度会うために——」
二人の少女は逃げながら、母・祝美琳を探す旅に出た。
遠く離れた場所で、祝美琳もまた、不思議な心の声に導かれ賀家村へと向かっていた。
運命のいたずかか、今朝と今宵は人さらいの罠にかかり、双慶市行きの船に監禁されてしまう。その時――
祝美琳もまた、同じ船に乗り込んでいた
「この海の向こうに、ママがいるって信じてた。」