皇太子の捜索と陰謀
大炎王朝――幼き日に皇帝・蕭淵とはぐれた皇太子・江凌塵は、十三年の時を経て“武神殿主”として辺境を守っていた。だが、朝廷の陰謀に巻き込まれ、知略の男は一転、愚か者として江州の地に堕ちる。命を救ったのは、心優しき娘・蘇青鸞だった。しかし、彼女の美貌に目をつけた江州県令の息子・常威は、江凌塵に冤罪を着せ、処刑を企てる。斬首の刃が振り下ろされようとしたその瞬間――
皇帝・蕭淵が姿を現す。忘れられた血脈が再び交差し、真実と清算の時が、いま始まる──!第 1 話: 大炎王朝の皇帝・蕭淵は、行方不明の皇太子・江凌塵を探し出すため、天龍衛十万人を動員し、江州へ向かう。一方、朝廷の陰謀により、江凌塵の復帰を阻む勢力も動き出し、江州を舞台にした権力闘争が激化する。江凌塵は無事に皇帝との再会を果たせるのか?