我が武は守るため
二十年前、至尊の称号を手にした武者・蕭時は、宿敵・趙川を誤って死なせてしまい、その弟子・陳和により一族を皆殺しにされる。生き残ったのは幼い息子・蕭回だけだった。 大罪を悟った蕭時は武とは争いを止めるための道だと気づき、身分を隠して息子とともに遊龍武館で雑用として生きることを選ぶ。 二十年後、蕭回は武館の兄弟子として頭角を現すが、父を誤解したまま至尊を探し出し復讐することだけを胸に秘めていた。 そんな中、偽りの至尊・趙正和が生死状を強制する武道大会を開催。蕭回は止める父を振り切って参戦する。 武館対決で命の危機に陥った蕭回を、蕭時はついに実力を現し救い出す。圧倒的な武で強敵を次々となぎ倒す父の姿に、蕭回は真実を問い詰めるが、蕭時は背後に渦巻く巨大な陰謀を察し、まだ語ろうとしない。 全国大会が進むにつれ、蕭回らは急速に頭角を現し、偽至尊と無極の黒幕計画も暴かれていく。 彼らの狙いは二十年前とは逆に、今度は蕭時に息子を失う痛みを味わわせることだった。
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